专利摘要:
ビデオ信号を処理するためのビデオ信号処理装置は、画像のシーケンスを有する前記ビデオ信号を受信する受信ユニット101、103、105を有する。処理ユニット107は、該画像のシーケンスに対して画像ノイズ変化アルゴリズムを適用し、変更ユニット113は、所定の変更規則に応じて、該画像のシーケンスの少なくとも幾つかの連続する画像の間で、該画像ノイズ変化アルゴリズムのためのノイズ低減設定を変更する。具体的には、異なる空間ノイズ低減特性を持つ画像操作処理203、205のセットが提供され、変更ユニット113は連続する画像において異なる画像操作処理を選択し得る。本手法は、観測者にとってあまり知覚可能ではない高周波数のノイズのちらつきを導入し、それにより知覚されるノイズを低減し得る。本発明はとりわけ、液晶ディスプレイのようなホールド型ディスプレイのためのアップコンバートされた高い画像レートのビデオ信号に適用され得る。
公开号:JP2011507380A
申请号:JP2010537591
申请日:2008-12-12
公开日:2011-03-03
发明作者:ミヒール;エイ クロンペンハウワー;ヘース;フランシスカス;エイチ ファン
申请人:エヌエックスピー ビー ヴィNxp B.V.;コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ;
IPC主号:H04N5-21
专利说明:

[0001] 本発明は、ビデオ信号の処理に関し、特に、限定するものではないが、サンプルホールド型ディスプレイ又は増大されたフレームレートを持つディスプレイにおける表示のためのビデオ信号の処理に関する。]
背景技術

[0002] ビデオ信号のためによく利用されるディスプレイのタイプ(例えばテレビジョン)は、(サンプル)ホールド型ディスプレイ((sample and)hold type display)として知られる。ホールド型ディスプレイの一例は、多くの現在のテレビジョンに利用されている液晶ディスプレイ(LCD)である。殆どのLCDテレビジョン及びディスプレイについて、保持(ホールド)時間は一般に20m秒である。]
[0003] フレーム時間のうちの極めて小さい間だけ画面の所与の部分を照明するために電子ビームが陰極線管の表面を掃引する、従来の陰極線管(CRT)ディスプレイとは異なり、ホールド型ディスプレイの画像は、フレーム時間全体に亘って常にサンプリングされ保持される。保持効果は、フレーム時間に等しい間隔を持つ方形波インパルス応答を持つ有限インパルス応答フィルタによる時間ドメインのフィルタリングに対応する。このことは周波数ドメインのローパスフィルタリング(sin x/xのパルス形状を持つ)に対応するため、サンプルホールド手法は、時間的な帯域幅を著しく減少させ得、著しく低減された動的性能及びとりわけ知覚可能なモーションブラー(motion blur)に帰着し得る。]
[0004] 斯くして、LCDディスプレイのようなホールド型ディスプレイは、大きな空間的帯域幅と小さな時間的帯域幅とにより特徴付けられる。このことは、画像の細部の可視性に影響を与えるのみならず、幾つかの態様で、ビデオ信号におけるノイズの可視性にも影響を与える。第1に、大きな空間的帯域幅は、ディスプレイによる高い空間周波数の減衰がないことを意味するため、斯かるディスプレイにおいては(例えばCRTに比べて)ノイズがより可視となる。更に、小さな時間的帯域幅は、画像中の動くオブジェクトに対してモーションブラーをもたらすのみならず、個々のフレームについての長い保持時間によりノイズがユーザにとって更に知覚可能となることに帰着する。]
[0005] 第1の態様は、空間的ノイズを低減できる効率的なノイズ低減手法を用いることにより対処される。斯かるノイズ低減手法は一般に、(例えばエッジ保存型ノイズ低減アルゴリズムを用いることにより、高い空間解像度に関連するシャープネスを維持しようとしつつ)ディスプレイの大きな空間的帯域幅を低減するため、空間的ローパスフィルタリングの要素を含む。]
[0006] モーションブラーに対処するため、時間的帯域幅の増大に対応する、ビデオ信号についての保持時間を効率的に低減することを目的とした手法が導入されてきた。斯かる手法の例は、Michiel Klompenhouwerによる「Comparison of LCD Motion Blur Reduction Methodsusing Temporal Impulse Response and MPRT」(Proceedings of the SID、54.1、2006年)に提示されている。斯かる手法は、インパルス駆動(走査バックライト、ブラックフレーム挿入等)と増大させられたフレームレートとの2つのカテゴリに分類され得る。前者はフレームレートが増大させられない場合には大面積のちらつきをもたらすため、先端技術のモーションブラー低減は最初にフレームレートを増大させ、その次にはじめて、任意にインパルス駆動を適用する。増大させられたフレームレートを提供する入力ビデオフォーマットはないため、先端技術のモーションブラー低減は、例えばFrank van Heesch及びMichiel Klompenhouwerによる「Video Processing for Optimal Motion Portrayal on LCDs」(Proceedings of the IDW、2006年)に記載されたような動き補償されたフレームレートアップコンバージョンを用いた動き推定を含む。斯くして、斯かる方法においては、動くオブジェクトに対して動き推定が為され、補間されたアップコンバートされたフレームに対して該推定された動き補償が導入され、それにより、増大させられたフレームレート及び従って低減された保持時間に帰着する。]
発明が解決しようとする課題

[0007] しかしながら、斯かる方法は、動くオブジェクトについてホールド型ディスプレイの時間的帯域幅を増大させ得るものの、画像自体のコンポーネントに対するモーションブラーを低減させるのみであり、従って、ノイズのないビデオ信号の品質を改善させるだけであって、ビデオノイズを改善しない。とりわけ、ビデオノイズに対する保持時間の影響は低減されない。内在する差は、ノイズのないビデオ信号は、推定された動き方向に沿ったフレーム間で相関付けされる(従って、補間されたアップコンバートされたフレームにおいて動き補償され得る)が、ノイズはフレーム間で相関しないという点である。換言すれば、ビデオ信号の時間的帯域幅はこれらの方法によって増大させられるが、ノイズの時間的帯域幅は増大させられない。このことは、或る程度のインパルス駆動が適用された場合であっても、増大されたフレームレートのモーションブラー低減システムに対して当てはまる。このことによる可視の効果はいわゆる「汚れた窓(dirty-window)」効果であり、ノイズが画像信号とは異なって動いているように見える。]
[0008] それ故、改善されたビデオ信号処理が有利となり得、とりわけ、増大させられた柔軟性、低減された複雑さ、容易化された実装、改善された時間性能(とりわけホールド型ディスプレイについて)、改善された知覚されるビデオノイズの低減、改善されたビデオ品質及び/又は改善された性能を実現するシステムが有利となり得る。]
[0009] 従って、本発明は、上述した欠点の1つ以上を、単独で又はいずれかの組み合わせで、好適に軽減、緩和又は除去することを目的とする。]
課題を解決するための手段

[0010] 本発明の一実施例によれば、ビデオ信号を処理するためのビデオ信号処理装置であって、画像のシーケンスを有する前記ビデオ信号を受信するための受信ユニットと、前記画像のシーケンスに対して画像ノイズ変化アルゴリズムを適用するための処理ユニットと、所定の変更規則に応じて、前記画像のシーケンスの少なくとも幾つかの連続する画像の間で、前記画像ノイズ変化アルゴリズムのためのノイズ低減設定を変更するための変更ユニットと、を有するビデオ信号処理装置が提供される。]
[0011] 本発明は、多くの実施例において改善された性能を提供し得、とりわけビデオ信号についての改善された知覚されるビデオ品質を実現し得る。とりわけ、ホールド型ディスプレイについては、増大させられたノイズちらつきが達成され得、観測者に対する低減されたノイズ知覚に帰着する。提示される画像におけるビデオノイズの増大させられた高周波変調が達成され得、それによりディスプレイの時間的なローパス特性を補償する。記載される手法は、ホールド型ディスプレイの高周波応答を補償するための空間ノイズ低減及び/又はモーションブラー補償手法のような、他の画質改善手法と互換性がある。]
[0012] 具体的には、多くの実施例において、本手法は、高フレームレートのノイズのあるビデオ信号(例えばテレビジョン信号のような)におけるノイズの時間的側面を改善することにより、ノイズの可視性を低減し得る。この効果は、ビデオ信号の知覚される空間的なシャープネスに対する劣化を伴わずに又は許容可能な劣化のみを伴って達成され得る。]
[0013] 本手法は、多くの実施例において、ノイズのエネルギーを、低い周波数から、ノイズが観測者によって知覚され難い高い周波数(ノイズのちらつきに帰着する)へと移し得る。]
[0014] 画像ノイズ変化アルゴリズムは具体的には、ノイズ低減アルゴリズムであっても良く及び/又は1つ以上のノイズ低減処理を有しても良く、とりわけ、空間ノイズ低減アルゴリズムであっても良く及び/又は1つ以上の空間ノイズ低減処理を有しても良い。画像ノイズ変化アルゴリズムは、いずれの処理をも実行しないことをも含んでも良いし、又は1つ以上の画像についてのいずれのノイズ低減処理をも実行しないことを含んでも良い。]
[0015] 所定の変更規則は、ビデオ信号の特性及び/又は画像のシーケンスの特性とは独立したものである。斯くして、所定の空間ノイズ低減変更が画像のシーケンスに導入され、これによりノイズのちらつきをもたらす。該変更規則は例えば、ランダム的な又は所定のバイアスの変更が空間ノイズ低減処理に導入されること、及び/又は連続する画像についての異なる空間ノイズ低減処理間のランダム的な又は所定の変更が導入されることを規定しても良い。]
[0016] 該所定の変更規則は、周期的な変更を規定しても良い。斯かる変更は、例えば5又は10フレームよりも短い期間のような、高速な変更周波数を持っても良い。画像のシーケンスは具体的には、例えばアップコンバートされたフレームのようなフレームのシーケンスであっても良いし、及び/又はフィールドのシーケンスであっても良い。]
[0017] 本発明の任意の特徴によれば、請求項1に記載のビデオ信号処理装置は更に、画像操作処理のセットであって、実行可能な前記画像操作処理のセットの画像操作処理が、異なるノイズ低減特性を持つ、画像操作処理のセットを有し、前記変更ユニットは、前記少なくとも幾つかの連続する画像についての前記画像ノイズ変化アルゴリズムとは異なる画像操作処理を、前記画像操作処理のセットから選択するように構成される。]
[0018] このことは、とりわけ有利な性能を提供し及び/又は実装を容易化し得る。]
[0019] 画像操作処理のセットは具体的には、空間ノイズ低減処理のセットであっても良い。これら空間ノイズ低減処理は、異なる空間ノイズ低減特性を持っても良い。なぜなら、これら処理は、異なるアルゴリズムを用いるから及び/又は異なる動作パラメータを用いるからである。該セットのうちの1つの空間ノイズ低減処理は具体的には、空間ノイズ低減が実行されないことに対応しても良い。]
[0020] 所定の変更規則は例えば、各連続する画像についての画像操作処理のセットからの、1つの画像操作処理の疑似ランダム的な選択を規定しても良い。]
[0021] 本発明の任意の特徴によれば、前記所定の変更規則は、前記異なる画像操作処理について、所定の変更シーケンスを有する。]
[0022] このことは、とりわけ有利な性能を提供し及び/又は実装を容易化し得る。]
[0023] 所定の変更規則は例えば、連続する画像についての画像操作処理のセットからの、1つの画像操作処理を選択するための、所定の周期的な選択パターンを規定しても良い。該選択パターンは繰り返されても良く、有利には5又は10枚の画像よりも短い周期を持ち、及び/又は連続する画像を生成するために利用されるアップコンバージョン係数に対応する周期を持っても良い。連続する画像に対する実行可能な画像操作処理のセット中の画像操作処理の数は、アップコンバージョン率及び/又は所定の周期的な選択パターンの周期に等しくても良い。]
[0024] 所定の変更シーケンス/選択パターンは、ビデオ信号及び/又は画像特性とは独立したものであっても良い。個々の画像操作処理の空間ノイズ低減特性は、ビデオ信号の特性及び/又は画像特性に依存しても良い。例えば、第1の画像操作処理が、画像特性に依存した所与の依存性を持ち、第2の画像操作処理が、同じ画像特性に対する異なる依存性を持っても良く(例えば画像のノイズ推定値の異なる重み付け)、所定の変更シーケンスが例えば、連続する画像に対してこれらの処理が変更され、それにより時間的なノイズのちらつきを導入することを記述しても良い。]
[0025] 本発明の任意の特徴によれば、前記ビデオ信号処理装置は更に、前記少なくとも幾つかの連続する画像の最初の画像についてのノイズ推定値を生成するためのノイズ推定器を有し、前記画像操作処理のセットの少なくとも最初の画像操作処理は、前記最初の画像操作処理が前記最初の画像に適用されるときに、前記ノイズ推定値に応じて、ノイズ低減特性を調節するように構成される。]
[0026] このことは、とりわけ有利な性能を提供し及び/又は実装を容易化し得る。とりわけ、個々の画像に対する現在のニーズに対する空間ノイズ低減の適合を可能とし、当該画像に対する改善された画質に帰着し得る。]
[0027] 本発明の任意の特徴によれば、前記画像操作処理のセットのうちの少なくとも1つの画像操作処理は、エッジ保存型の空間ノイズ低減処理である。]
[0028] このことは、とりわけ有利な性能を提供し及び/又は実装を容易化し得る。とりわけ、知覚される高い空間解像度を提供しつつ、低減された空間ノイズ、増大させられたノイズのちらつき、及び従って低減されたノイズの知覚を伴う、改善された画質を実現し得る。]
[0029] 本発明の任意の特徴によれば、前記画像操作処理のセットの画像操作処理は、空間ノイズ低減処理である。]
[0030] このことは、とりわけ有利な性能を提供し及び/又は実装を容易化し得る。とりわけ、ホールド型ディスプレイに特に適したものとなり得る、効率的で、複雑度の低い、及び/又は高性能のビデオ信号処理に導き得る。]
[0031] 本発明の任意の特徴によれば、前記ビデオ信号処理装置は更に、より低いフレームレートのビデオ信号から生成されたアップコンバートされたフレームのシーケンスとして前記画像のシーケンスを生成するように構成されたフレームアップコンバータを有する。]
[0032] このことは、とりわけ有利な性能を提供し及び/又は実装を容易化し得る。]
[0033] とりわけ、アップコンバージョンとノイズのちらつきの導入との組み合わせが、改善された知覚される画質をもたらし、知覚されるフレーム/ビデオ空間ノイズが著しく低減され得る。具体的には、該アップコンバージョンは、高周波数の空間ノイズのちらつきが、従来のフレームレートのシステム(一般に20msのフレーム時間に対応する50Hzのオーダーのフレームレートを持つ)に導入されることを可能とし、それにより、知覚されるノイズ低減効果を維持しつつ、該ちらつきがユーザの知覚から隠蔽されることを可能とし得る。]
[0034] 本発明の任意の特徴によれば、前記所定の変更規則は、アップコンバートされたフレームのシーケンスのうちのアップコンバートされたフレームと元のフレームとの間で、時間の差が大きいほど、空間ノイズ低減を大きくすることを規定する。]
[0035] このことは、とりわけ有利な性能を提供し及び/又は実装を容易化し得る。とりわけ、低減されたノイズが、補償されたビデオ信号を見ているユーザにより知覚されることをもたらし得る。]
[0036] 本発明の任意の特徴によれば、少なくとも幾つかのアップコンバートされたフレームは、より低いフレームレートのビデオ信号の元のフレームであり、前記所定の変更規則は、前記より低いフレームレートのビデオ信号の元のフレームではないアップコンバートされたフレームに対してよりも、前記少なくとも幾つかのアップコンバートされたフレームに対して、少ない空間ノイズ低減を適用することを規定する。]
[0037] このことは、とりわけ有利な性能を提供し及び/又は実装を容易化し得る。とりわけ、低減されたノイズが、補償されたビデオ信号を見ているユーザにより知覚されることをもたらし得る。]
[0038] 本発明の任意の特徴によれば、前記変更ユニットにより導入されるノイズ低減設定変更は、前記少なくとも幾つかの連続する画像の特性とは独立したものである。]
[0039] このことは、とりわけ有利な性能を提供し及び/又は実装を容易化し得る。]
[0040] 本発明の任意の特徴によれば、前記所定の変更規則は、前記ノイズ低減設定の変更周波数が30Hzよりも大きいようなものである。]
[0041] このことは、とりわけ有利な性能を提供し及び/又は実装を容易化し得る。とりわけ、ノイズのちらつきが、単にノイズ低減として知覚されることを可能とし、それにより、改善された知覚されるビデオ品質に帰着する。とりわけ、前記所定の変更規則は、変更周波数が(従ってノイズのちらつきが)例えば人間のユーザに対するちらつき知覚周波数(ユーザがもはやちらつきを知覚しない周波数)よりも高くなるように設定されても良い。該ちらつき知覚周波数は、ディスプレイサイズ、ディスプレイの明るさ、ディスプレイに対する典型的な観測距離、ディスプレイの解像度等の関数として決定されても良い。]
[0042] 本発明の一実施例によれば、画像のシーケンスを有するビデオ信号を受信するための受信ユニットと、前記画像のシーケンスに対して画像ノイズ変化アルゴリズムを適用して、変更されたビデオ信号を生成するための処理ユニットと、所定の変更規則に応じて、前記画像のシーケンスの少なくとも幾つかの連続する画像の間で、前記画像ノイズ変化アルゴリズムのためのノイズ低減設定を変更するための変更ユニットと、前記変更されたビデオ信号を表示するためのディスプレイと、を有するビデオ表示装置が提供される。]
[0043] 本発明の一実施例によれば、ビデオ信号を処理する方法であって、画像のシーケンスを有する前記ビデオ信号を受信するステップと、前記画像のシーケンスに対して画像ノイズ変化アルゴリズムを適用するステップと、所定の変更規則に応じて、前記画像のシーケンスの少なくとも幾つかの連続する画像の間で、前記画像ノイズ変化アルゴリズムのためのノイズ低減設定を変更するステップと、を有する方法が提供される。]
[0044] 本発明の一実施例によれば、画像のシーケンスを有する前記ビデオ信号を受信するステップと、前記画像のシーケンスに対して画像ノイズ変化アルゴリズムを適用するステップと、所定の変更規則に応じて、前記画像のシーケンスの少なくとも幾つかの連続する画像の間で、前記画像ノイズ変化アルゴリズムのためのノイズ低減設定を変更するステップと、を有する方法をプロセッサに実行させるソフトウェアコードを含む担体が提供される。]
[0045] 本発明のこれらの及び他の態様、特徴及び利点は、以下に説明される実施例を参照しながら説明され明らかとなるであろう。]
[0046] 本発明の実施例は、図面を参照しながら、単に例として説明される。]
図面の簡単な説明

[0047] 本発明の幾つかの実施例による表示装置の例を示す。
本発明の幾つかの実施例によるビデオ信号処理装置の例を示す。
本発明の幾つかの実施例によるビデオ信号を処理する方法の例を示す。]
実施例

[0048] 以下の説明は、ホールド型ディスプレイ、とりわけLCDディスプレイに適用可能なホールド型の実施例に焦点を当てたものである。しかしながら、本発明はこの用途に限定されるものではないことは、理解されよう。]
[0049] 図1は、本発明の幾つかの実施例によるLCD表示装置の例を示す。該LCD表示装置は具体的には、本発明の幾つかの実施例によるビデオ信号処理装置を有する。] 図1
[0050] 該表示装置は、画像のシーケンスを有するビデオ信号を受信するビデオ信号入力部101を有する。以下の説明は、該画像のシーケンスの各画像がフレームである実施例に焦点を当てるが、該画像のシーケンスは代替として又は加えてフィールドを含んでも良いことは、理解されよう。とりわけ、説明される原理及び例は、フィールドのシーケンスの処理に容易に拡張されることができる。]
[0051] 本例においては、該ビデオ信号は、ディジタルテレビジョン受信器(図示されていない)により受信されるディジタルテレビジョン信号である。該ビデオ信号は具体的には、50Hzのフレーム更新レートに対応する20msのフレーム継続時間を持つ、MPEG2符号化されたビデオ信号であっても良い。該ビデオ信号は、外部の供給源又は内部の供給源(例えばローカルのビデオ記憶装置)のような、いずれの適切な供給から受信されても良い。]
[0052] 該ビデオ信号は、ビデオ信号入力部101から、受信されたビデオ信号に対して初期ノイズ低減アルゴリズムを実行するように構成された第1のノイズプロセッサ103へと供給される。例えば、第1のノイズプロセッサ103は、画像におけるオブジェクトのエッジ及び遷移を可能な限り維持しつつ、画像における高周波数の空間ノイズを低減する、空間ノイズ低減処理を実行しても良い。]
[0053] 第1のノイズプロセッサ103は、より高いフレームレートを持つアップコンバートされたビデオ信号を生成するため、ビデオ信号の変換を実行するフレームアップコンバータ105に結合される。例えば、フレームアップコンバータ105は、各入力フレームについて2つの出力フレームを生成しても良く、それにより、フレームレートを100Hzへと増大させ、フレーム継続時間を10msへと短縮しても良い。]
[0054] 該フレームアップコンバージョンは、フレームアップコンバージョンのための知られた種々の手法及びアルゴリズムを用いて実装されても良いことは、理解されよう。とりわけ、第1のノイズプロセッサ103から受信されたビデオ信号の元のフレーム間の補間により新たなフレームが生成されても良く、ビデオ画像の動くオブジェクトに対して動き推定及び動き補償が実行されても良い。従って、フレームアップコンバータ105は、ノイズのないビデオ画像についてモーションブラーを低減し得る。]
[0055] 斯くして、フレームアップコンバータ105は、具体的には第1のノイズプロセッサ103から受信された、より低いフレームレートのビデオ信号から生成された、アップコンバートされたフレームのシーケンスである、フレームのシーケンスを有するビデオ信号を生成する。幾つかの実施例においては、本システムは、いずれのフレームアップコンバージョンをも含まないが、例えば、ビデオ信号が生成又は受信されたフレームレートでフレームに対して直接に動作することは、理解されよう。]
[0056] フレームアップコンバータ105は更に、フレームアップコンバータ105から受信されたビデオ信号のアップコンバートされたフレームに対して画像ノイズ変化アルゴリズムを適用するように構成された空間ノイズプロセッサ107に結合される。]
[0057] 本例においては、空間ノイズプロセッサ107は、アップコンバートされたフレームに対して空間ノイズ低減を適用するように構成される。元の低いフレームレートで実行される初期のノイズ低減と、アップコンバートされたフレームレートで実行される後続するノイズ低減との両方の使用は、改善された全体のノイズ低減が実行されることを可能とする。とりわけ、第1のノイズプロセッサ103による初期のノイズ処理は、アップコンバージョンに先立ってノイズを除去することができ、それにより、ノイズに対して適用されたアップコンバージョン処理に起因するノイズ及びアーティファクトの付加的な導入を低減する。アップコンバートされたフレームに対して実行される空間ノイズ低減は、非常に効率的な空間ノイズ低減を提供し得る。なぜなら、表示されることとなるフレームに直接に適用されるからである。例えば、アップコンバートされたフレームに対して適用される空間ノイズ低減は、フレームアップコンバータ105によるアップコンバージョン処理によりもたらされる空間的なアーティファクトを除去し得る。]
[0058] 空間ノイズプロセッサ107は、本例においてはLCDテレビジョンディスプレイであるディスプレイ111を駆動するように構成されたディスプレイドライバ109に結合される。フレームアップコンバータ105によるアップコンバージョンにより、受信される信号の低いフレームレートに比べて、保持時間が著しく低減され得る。2のファクターによるアップコンバージョンが実装される例においては、保持時間は2のファクターだけ低減される。斯くして、フレームアップコンバータ105により実行される補間並びに動き推定及び補償が、有効出力フレーム更新レートが2倍とされることに帰着するため(なぜなら、アップコンバートされたフレームが、元の低いフレームレートの画像のフレーム時間の間の中間時間において(推定された)画像を表し、元のフレームの単なる反復ではないため)、モーションブラーが著しく低減されることができる。]
[0059] 更に、本例においては、空間ノイズプロセッサ107は、空間ノイズプロセッサ107により実行されるフレーム処理の空間ノイズ低減設定が、少なくとも幾つかの連続するフレーム間で変更されるように、変更プロセッサ113により制御される。当該変更により、連続する(アップコンバートされた)フレーム間の空間ノイズの多様さ又は非相関性がもたらされ、ノイズのちらつき効果が画像に導入されることに帰着する。斯かるノイズのちらつきの効果は、表示される出力を観測しているユーザによる、かなり低減されたノイズ知覚に帰着し得る。]
[0060] 具体的には、所与の閾値周波数よりも高いノイズちらつき周波数については、人間の知覚は、個々の高い周波数のちらつきを検知せず、導入された変動によりノイズが低減されたと知覚することが分かっている。とりわけ、ノイズのちらつきは、該ノイズのちらつきの平均値と同じレベルを持つ一定のノイズが提示される場合よりも、ノイズが少ないように知覚されることが分かっている。]
[0061] 具体例においては、ノイズ低減は各アップコンバートされたフレーム間で変化させられても良く、アップコンバートされたフレームレート、即ち50Hzのちらつき周波数(100Hzの表示レートにおいて)に対応するノイズちらつき周波数に帰着しても良い。該ノイズは、50Hzの低いフレームレートの全体の継続時間の間一定なノイズを維持することに比べて、著しく低減されたように知覚される。]
[0062] 変更プロセッサ113は、所定の変更規則に従ってノイズ低減設定を変更する。該規則は、受信されるビデオ信号及び/又はアップコンバートされた信号のいずれの特性とも独立したものである(ただしフレーム操作処理自体の特性、特徴及び変数は、斯かる特性に依存しても良い)。斯くして、変更プロセッサ113は、ビデオ信号の特性にかかわらず、ノイズちらつき効果を導入する。]
[0063] 該所定の変更規則は例えば、各連続するフレームについて空間ノイズ低減アルゴリズムに対するバイアスを変更しても良い。単純な例としては、空間ノイズプロセッサ107は、空間ローパスフィルタリングを含む各アップコンバートされたフレームに対して空間ノイズ低減処理を適用しても良い。該ローパスフィルタリングの帯域幅は、変更プロセッサ113により提供されるバイアス値に応じて、各アップコンバートされたフレームについて決定されても良い。斯くして、連続するフレーム間で当該バイアス値を変更することにより、変更プロセッサ113は画像に対してノイズのちらつきを導入することができる。該バイアス値の変更は予め決定されたものであり、いずれのビデオ信号特性とも独立したものである。該ローパスフィルタリングの帯域幅は、ビデオ信号又はノイズ低減が適用された個々のフレームの特性を含む、他のパラメータ及び特性に応じて決定されても良いことは、理解されよう。例えば、該帯域幅は、個々のアップコンバートされたフレームに存在する空間ノイズの量の推定値に応じて決定されても良い。]
[0064] また、変更プロセッサ113は、全ての連続するフレーム間でノイズ低減設定を変更する必要はなくても良いことは、理解されるであろう。例えば、該変更は、1つおきのフレーム遷移毎に導入されるだけでも良い。しかしながら、特定の実施例においては、ノイズ低減設定は、各フレーム遷移について変更される。なぜなら、このことは、より高いノイズちらつき周波数に帰着し、それにより、ユーザにより知覚されるノイズ低減を増大させ、ノイズのちらつき自体の知覚を低減させるからである。]
[0065] 特定の実施例においては、50Hzのノイズちらつき周波数が達成される。他の実施例においては、他のノイズちらつき周波数が利用されても良い。しかしながら、多くの斯かる実施例において、前記変更は有利にも、ノイズちらつき周波数が、処理されるビデオ信号に関連する特定のディスプレイについての人間の知覚のちらつきレート閾値を超えるようなものとしても良い。例えば、ディスプレイのサイズ、解像度、典型的な観測距離等に依存して、ちらつきレート閾値が決定されても良い(他の例としては、経験的な値を得るために実験が実施されても良い)。変更プロセッサ113の変更はこのとき、該ちらつきレート閾値を超えるように設計されても良い。]
[0066] 殆どのユーザ及びディスプレイについて、30Hzを超えるちらつき周波数は、知覚されない(又は許容可能な程度に知覚される)ノイズのちらつきに帰着することとなる。従って、多くの実施例において、所定の変更規則は、空間ノイズ低減設定の変更周波数が30Hzを超えるようにされる。]
[0067] 特定の実施例において、空間ノイズプロセッサ107は、フレーム操作処理のセットから選択されたフレーム操作処理を実行しても良い。これらフレーム操作処理は異なる空間ノイズ低減特性を持ち、変更プロセッサ113は連続するフレームにおいて異なるフレーム操作処理を選択することによりノイズ低減設定を変更することができる。]
[0068] 具体的には、該フレーム操作処理のセットは、複数の異なる空間ノイズ低減処理を有しても良い。各空間ノイズ低減処理は、他のノイズ低減処理とは異なるアルゴリズムを利用しても良く及び/又は異なるパラメータ設定を持っても良い。連続するフレームにおいて異なるノイズ低減特性を持つ異なる空間ノイズ低減処理を選択することにより、非常に柔軟且つ効率的なノイズのちらつきを提供するために、複雑度の低い単純な動作が利用されることができる。]
[0069] これら異なるノイズ低減処理は、異なるアルゴリズム又は手法を用いる処理を含んでも良く、及び/又は異なるノイズ低減パラメータ(例えば異なる空間ローパスフィルタリング帯域幅)を用いる同一のアルゴリズムを用いる処理を含んでも良いことは、理解されよう。また、該ノイズ低減処理のセットの1つは、フレームに対していずれの処理及び/又は空間ノイズ低減をも実行しないヌル(又はダミー)処理であっても良いことは、理解されるであろう。斯くして、或る処理が、(アップコンバートされた)フレームを変更しないままとすることに単純に対応しても良い。以下の例は、ノイズ低減処理が空間ノイズ低減処理である例に焦点を当てたものであるが、他の実施例においては、他のノイズ低減処理が利用されても良いことは理解されよう。]
[0070] 以下、空間ノイズ低減処理のセットが以下NR1及びNR2と呼ばれる2つの異なる空間ノイズ低減処理を含む例について、空間ノイズプロセッサ107をより詳細に説明する図2を参照しながら、具体例が説明される。NR1及びNR2は、異なる空間ノイズ低減特性を持ち、具体的には異なる空間ノイズ低減アルゴリズムであっても良く、及び/又は異なるパラメータ設定を用いて利用される同一の基本的な空間ノイズ低減アルゴリズムであっても良い。] 図2
[0071] 本例においては、前記所定の変更規則は、異なる空間ノイズ低減処理について所定の交番するシーケンスに存する。斯くして、変更プロセッサ113は単に、連続するフレームについて異なるノイズ低減処理を利用するように空間ノイズプロセッサ107を制御する。該処理のセットが2つの処理しか有さない特定の例においては、変更プロセッサ113は単に、NR1とNR2との間で交番するように空間ノイズプロセッサ107を制御する。更に、本例においては、空間ノイズプロセッサ107は、フレーム遷移毎に他方のノイズ低減処理に切り換わるように制御される。]
[0072] 本例においては、空間ノイズプロセッサ107は、フレームアップコンバータ105及び変更プロセッサ113に結合された切り換えプロセッサ201を有する。切り換えプロセッサ201は、アップコンバートされたフレームに第1の空間ノイズ低減処理NR1を適用するように構成された第1のノイズ低減ユニット203に結合される。更に、切り換えプロセッサ201は、アップコンバートされたフレームに第2の空間ノイズ低減処理NR2を適用するように構成された第2のノイズ低減ユニット205に結合される。]
[0073] 各アップコンバートされたフレームについて、切り換えプロセッサ201は、変更プロセッサ113から受信された制御信号に依存して、ノイズ低減ユニット203及び205のどちらにフレームが供給されるべきかを決定する。特定の例においては、変更プロセッサ113は単に、第1のノイズ低減ユニット203及び第2のノイズ低減ユニット205にアップコンバートされたフレームを交互に供給するように、切り換えプロセッサ201を制御する。]
[0074] 第1のノイズ低減ユニット203及び第2のノイズ低減ユニット205はフレーム結合器207に結合され、フレーム結合器207において、第1のノイズ低減ユニット203又は第2のノイズ低減ユニット205のいずれかの空間ノイズ低減処理に起因する個々のアップコンバートされたフレームを結合することにより、補償されたビデオ信号が生成される。該補償されたビデオ信号は従って、ノイズちらつき効果を有し、ディスプレイ111において提示されるためにディスプレイドライバ109に供給される。]
[0075] 他の実施例においては、利用可能なノイズ低減処理間を選択するための他の規則が利用されても良いことは、理解されよう。例えば、幾つかの実施例においては、ノイズ低減ユニット203及び205の一方に対する、アップコンバートされたフレームのランダム的な割り当てが利用されても良い。このことは、高い周波数の周期的なノイズのちらつきではなく、ランダム的なノイズのちらつきに帰着し得、幾つかの実施例においては有利となり得る。]
[0076] 本発明から逸脱することなく、いずれの適切なノイズ低減処理が利用されても良いことは、理解されるであろう。また、幾つかの斯かるノイズ低減処理は当業者には知られていることも、理解されよう。]
[0077] 特定の例においては、ノイズ低減処理NR1及びNR2のいずれもが、エッジ保存型空間ノイズ低減処理である。斯くして、ノイズ低減処理は、画像におけるオブジェクトのエッジを保存する(他の相反する要件を考慮して適切に可能である限り)ように構成され、これにより結合されたビデオ出力画像が高いエッジ解像度を維持することを確実にする。とりわけ、このことはユーザに対して改善された全体のシャープネスの印象を与える。]
[0078] 特定の例においては、NR1は更に、NR2よりも(ことによると著しく)強い空間ノイズ低減を提供する。]
[0079] 斯くして、特定のシステムにおいては、入力ビデオシーケンスは、高いフレームレートのビデオ信号を得るため、より高い表示フレームレートへとアップコンバートされる。]
[0080] 高いフレームレートのビデオ信号については、連続するフレームはNR1又はNR2により交互にノイズ低減され、その結果のフレームは結合されて、出力ビデオシーケンスを生成する。]
[0081] 該出力ビデオシーケンスは、以下の特性を持つ:
−フレームの交番する細部のちらつきが可視とならないように、フレームレートが十分に高い。
−全体のシャープネスの印象が維持されるように、NR1及びNR2によりエッジが保存される。
−フレーム毎にノイズが交番するように、ノイズはNR2に比べるとNR1によって、より強く低減される(好適には完全に除去される)。]
[0082] 当該ノイズの交番するシーケンスの視覚的な結果は、全体のノイズ印象及び「汚れた窓」効果が低減され、それにより著しく改善されたビデオ品質及びユーザ体験を提供することである。]
[0083] 斯くして、提案される本手法は、観測者にあまり知覚されない高い時間周波数成分を増大させつつ、ノイズの時間的な低周波成分を低減することによって、ホールド型ディスプレイにおけるノイズの可視性を低減させる。この効果は、フレーム毎にノイズ低減の量及び/又はタイプを交番させることにより達成される。更に、結果の表示レートは、平均的なユーザに当該細部のちらつきが可視とならないほど高く設定される(好適には約80Hzよりも高い表示レートが利用される)。特定の例においては、強くエッジを保存する(空間)ノイズ低減処理NR1が、あまり強くない空間ノイズ低減処理NR2又は空間ノイズ低減処理を行わない処理NR2と交番する。]
[0084] 本例においては、NR1は、高いノイズ低減効果、及び細部の損失を犠牲にしたノイズ低減の重視により特徴付けられる。]
[0085] 更に、本例においては、NR1の正確なノイズ低減効果は、処理されるフレームにおける実際の空間ノイズに応じて調節される。従って、第1のノイズ低減ユニット203は、当該フレームについてのノイズ推定値を生成して、該推定値を第1のノイズ低減ユニット203に供給するように構成されたノイズ推定ユニット209に結合され、第1のノイズ低減ユニット203は、該ノイズ推定値に応じて当該フレームについての空間ノイズ低減特性を調節する。具体的には、増大させられた推定空間ノイズについて、増大させられた空間ノイズ低減が適用されても良い。例えば、NR1の空間ローパスフィルタリングの帯域幅は、ノイズ推定値を増大させるために低減されても良い。本発明から逸脱することなく、いずれの適切な空間ノイズ推定方法又はアルゴリズムが利用されても良いことは、理解されよう。]
[0086] 本例においては、NR2は、かなり強くない空間ノイズ低減を実行し、限られたノイズ低減のみを費やした、空間的な細部及びシャープネスを保存することの重視により特徴付けられる。]
[0087] NR1及びNR2は共に、いずれのタイプの既知のノイズ低減方法であっても良く、異なる方法であっても良いし、又は(例えば閾値又はノイズ強度)パラメータのみが異なった同一の方法であっても良い。]
[0088] 説明された手法の利点は、他のノイズ低減方法とは独立して、とりわけ時間的な特性を考慮に入れない他のノイズ低減方法とは独立して適用され得る点である。例えば、初期の空間ノイズ低減処理が、変換の前の元の低フレームレートのビデオ信号に適用されることができる。]
[0089] また、適用されるノイズ低減処理のノイズ低減特性を適切に選択することにより、所望のレベルの平均全体ノイズ低減が達成され得ることは、理解されよう。例えば、特定の例において、所与のノイズ低減の全体平均レベルを達成するため、NR1のノイズ低減の量は、所望の全体レベルよりも高い全体ノイズ低減に帰着するように選択され、一方で、NR2のノイズ低減の量は、所望の全体レベルよりも低い体ノイズ低減に帰着するように選択されても良い。]
[0090] また、説明された手法は、2つよりも多い異なる空間ノイズ低減処理(例えばNR3、NR4等)のセットに容易に拡張され得ることは、理解されよう。]
[0091] アップコンバートされたビデオ信号において、幾つかのフレームは低フレームレートの元のものに近いものとなり得、又は元のものと同一とさえなり得、幾つかのフレームは元のものと離れたものとなる。好適には、ノイズ低減処理NR1及びNR2は、ビデオ信号において、元のフレームに近い又は等しいフレームに対して可能な限り少ない量のノイズ低減が適用され、元のものから離れたフレームに対して最も多い量のノイズ低減が適用されるように配置される。]
[0092] 特定の例においては、アップコンバージョンは、アップコンバートされたフレームの幾つかが、元のフレームの幾つかに直接に対応するようなものとされる。幾つかの斯かる実施例においては、所定の変更規則が、元のフレームに対応しない補間されたフレームであるアップコンバートされたフレームよりも、元のフレームに対応するアップコンバートされたフレームに対して、少ない空間ノイズ低減を適用することを規定する。斯かる手法は典型的に、より少ないアーティファクトに帰着する。なぜなら、補間されたフレームは一般に、補間されたフレームを生成するために利用された元のフレームよりも、多くのアーティファクトを含み得るからである。それ故、より強いノイズ低減を補間されたフレームに適用することは、全体の高いビデオ品質に帰着する。]
[0093] 斯くして、2つの異なるノイズ低減処理NR1及びNR2のみが利用される例においては、NR2が元のフレームに適用されるように、偶数のフレームレートアップコンバージョン係数(例えば2や4等)がNR1及びNR2を適用することが典型的には好適である。なぜなら、これらは典型的に、より多くの細部を含み、補間されたフレームに比べて少ないアーティファクトを含むからである。]
[0094] より一般的には、フレームレートアップコンバージョン率が偶数の整数である場合、即ち
m/n=2*i (i≠0、i∈N)
である場合、アップコンバージョンアルゴリズムは典型的に、m/n個のフレーム毎に、入力フレームのタイムスタンプに合致するタイムスタンプを持つフレームを出力する。好適には、これらフレームは、補間されたフレームに対してよりも弱いノイズ低減により処理される。このことは、図2の例においては、以下の表に示されるように切り換えプロセッサ201の変更を適切に初期化することにより達成される。] 図2
[0095] 具体例として、25Hzのフィルムシーケンスが、動き補償を用いて100Hzのフレームレートへとアップコンバートされ得る。本例においては、これら補間されたフレームは、各元のフレームに対して生成される。しかしながら、これら補間されたフレームのノイズ特性は異なり、2つの元のフレーム間の補間されたフレームは典型的に、双方向の補間の使用により、他の補間されたフレームよりも少ないノイズを経験する。従って、これらノイズ特性に最適化された異なるノイズ低減処理NR3が、中間の補間されたフレームに利用されても良い。当該付加的なノイズ低減処理NR3は例えば、より弱いノイズ低減処理NR2により処理された元のフレームに対するものと同じ、中間の補間されたフレームの出力ノイズ特性に帰着するように設計されても良い。結果として、斯かるシステムについてのノイズレベルは、50Hzの周波数で交番する。斯かるシステムの一例が、以下の表に示される。]
[0096] 図3は、本発明の幾つかの実施例によるビデオ信号を処理する方法の例を示す。] 図3
[0097] 本方法はステップ301において開始し、ステップ301において、フレームのシーケンスを有するビデオ信号が受信される。]
[0098] ステップ301はステップ303に後続され、ステップ303において、該フレームのシーケンスに対して画像ノイズ変化アルゴリズムが適用される。]
[0099] ステップ303はステップ305に後続され、ステップ305において、所定の変更規則に応じて、該フレームのシーケンスの少なくとも幾つかの連続するフレームの間で、該画像ノイズ変化アルゴリズムのための空間ノイズ低減設定が変更される。]
[0100] 幾つかの実施例においては、図3の方法をプロセッサが実行できるようにするソフトウェアコードを含む担体が提供されても良い。該担体は具体的には、コンピュータ又は他の適切な処理装置により実行されるときに該方法が実行されるようにする、コンピュータ読み取り可能な命令を有しても良い。担体なる語は、或る時間の間、電圧のような物理的なパラメータとして該コードを含み得るいずれのものとも解釈されるべきである。担体なる語は例えば、装置内メモリ(例えばハードディスク又は固体メモリ)、切り離し可能なメモリ(例えばディスク又はメモリスティック若しくはカード)、接続ケーブル若しくはその他の信号伝送手段等のようなエンティティを含み得る。] 図3
[0101] 以上の記載は、明確さのため、種々の機能ユニット及びプロセッサと関連して本発明の実施例を説明したものであることは理解されるであろう。しかしながら、種々の機能ユニット又はプロセッサ間の機能のいずれの適切な分散もが、本発明から逸脱することなく利用され得ることは、明らかであろう。例えば、別個のプロセッサ又はコントローラにより実行されるように説明された機能は、同一のプロセッサ又はコントローラにより実行されても良い。それ故、特定の機能ユニットへの参照は、厳密な論理的又は物理的な構造を示すものではなく、単に説明された機能を提供するための適切な手段への参照として考えられるべきである。]
[0102] 本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらのいずれかの組み合わせを含む、いずれの適切な形態で実装されても良い。本発明は任意に、少なくとも部分的に、1以上のデータプロセッサ及び/又はディジタル信号プロセッサ上で動作するコンピュータソフトウェアとして実装されても良い。本発明の実施例の要素は、物理的、機能的及び論理的に、いずれの適切な態様で実装されても良い。機能は単一のユニットで実装されても良いし、複数のユニットで実装されても良いし、又は他の機能ユニットの一部として実装されても良い。従って、本発明は単一のユニットで実装されても良いし、種々のユニット及びプロセッサ間で物理的及び機能的に分散されても良い。]
[0103] 本発明は幾つかの実施例と関連して説明されたが、本発明はここで開示された特定の形態に限定されることを意図したものではない。本発明の範囲は、添付する請求項によってのみ限定される。加えて、特徴が特定の実施例に関連して説明されたが、説明された実施例の種々の特徴は、本発明に従って組み合わせられても良いことは、当業者は理解するであろう。請求項において、「有する(comprising)」なる語は、他の要素又はステップの存在を除外するものではない。]
[0104] 更に、複数の手段、要素又は方法ステップは、別個に列記されていても、例えば単一のユニット又はプロセッサにより実装されても良い。加えて、個々の特徴が異なる請求項に含められ得るが、これら特徴は有利に組み合わせられても良く、異なる請求項に含められていることは、これら特徴の組み合わせが利用可能ではない及び/又は有利ではないことを意味するものではない。或るカテゴリの請求項に特徴を含むことは、該カテゴリに対する限定を意味するものではなく、該特徴が他の請求項のカテゴリに適宜等しく適用可能であることを示す。更に、請求項における特徴の順序は、これら特徴が動作する順序を示すものではなく、またとりわけ、方法の請求項における個々のステップの順序は、これらステップが該順序で実行される必要があることを示すものではない。これらステップは、いずれの適切な順序で実行されても良い。加えて、単数形の参照は複数を除外するものではない。従って、「1つの(a、an)」、「第1の(first)」及び「第2の(second)」等への参照は、複数を除外するものではない。請求項における参照記号は単に例を明確にするためのものであり、いずれの態様においても請求項の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。]
权利要求:

請求項1
ビデオ信号を処理するためのビデオ信号処理装置であって、画像のシーケンスを有する前記ビデオ信号を受信するための受信ユニットと、前記画像のシーケンスに対して画像ノイズ変化アルゴリズムを適用するための処理ユニットと、所定の変更規則に応じて、前記画像のシーケンスの少なくとも幾つかの連続する画像の間で、前記画像ノイズ変化アルゴリズムのためのノイズ低減設定を変更するための変更ユニットと、を有するビデオ信号処理装置。
請求項2
画像操作処理のセットであって、実行可能な前記画像操作処理のセットの画像操作処理が、異なるノイズ低減特性を持つ、画像操作処理のセットを更に有し、前記変更ユニットは、前記少なくとも幾つかの連続する画像についての前記画像ノイズ変化アルゴリズムとは異なる画像操作処理を、前記画像操作処理のセットから選択するように構成された、請求項1に記載のビデオ信号処理装置。
請求項3
前記所定の変更規則は、前記異なる画像操作処理について、所定の変更シーケンスを有する、請求項2に記載のビデオ信号処理装置。
請求項4
前記少なくとも幾つかの連続する画像の最初の画像についてのノイズ推定値を生成するためのノイズ推定器を更に有し、前記画像操作処理のセットの少なくとも最初の画像操作処理は、前記最初の画像操作処理が前記最初の画像に適用されるときに、前記ノイズ推定値に応じて、ノイズ低減特性を調節するように構成された、請求項2に記載のビデオ信号処理装置。
請求項5
前記画像操作処理のセットのうちの少なくとも1つの画像操作処理は、エッジ保存型の空間ノイズ低減処理である、請求項2に記載のビデオ信号処理装置。
請求項6
前記画像操作処理のセットの画像操作処理は、空間ノイズ低減処理である、請求項2に記載のビデオ信号処理装置。
請求項7
より低いフレームレートのビデオ信号から生成されたアップコンバートされたフレームのシーケンスとして前記画像のシーケンスを生成するように構成されたフレームアップコンバータを更に有する、請求項1に記載のビデオ信号処理装置。
請求項8
前記所定の変更規則は、アップコンバートされたフレームのシーケンスのうちのアップコンバートされたフレームと元のフレームとの間で、時間の差が大きいほど、空間ノイズ低減を大きくすることを規定する、請求項1に記載のビデオ信号処理装置。
請求項9
前記変更ユニットにより導入されるノイズ低減設定変更は、前記少なくとも幾つかの連続する画像の特性とは独立したものである、請求項1に記載のビデオ信号処理装置。
請求項10
前記所定の変更規則は、前記ノイズ低減設定の変更周波数が30Hzよりも大きいようなものである、請求項3に記載のビデオ信号処理装置。
請求項11
画像のシーケンスを有するビデオ信号を受信するための受信ユニットと、前記画像のシーケンスに対して画像ノイズ変化アルゴリズムを適用して、変更されたビデオ信号を生成するための処理ユニットと、所定の変更規則に応じて、前記画像のシーケンスの少なくとも幾つかの連続する画像の間で、前記画像ノイズ変化アルゴリズムのためのノイズ低減設定を変更するための変更ユニットと、前記変更されたビデオ信号を表示するためのディスプレイと、を有するビデオ表示装置。
請求項12
ビデオ信号を処理する方法であって、画像のシーケンスを有する前記ビデオ信号を受信するステップと、前記画像のシーケンスに対して画像ノイズ変化アルゴリズムを適用するステップと、所定の変更規則に応じて、前記画像のシーケンスの少なくとも幾つかの連続する画像の間で、前記画像ノイズ変化アルゴリズムのためのノイズ低減設定を変更するステップと、を有する方法。
請求項13
画像のシーケンスを有する前記ビデオ信号を受信するステップと、前記画像のシーケンスに対して画像ノイズ変化アルゴリズムを適用するステップと、所定の変更規則に応じて、前記画像のシーケンスの少なくとも幾つかの連続する画像の間で、前記画像ノイズ変化アルゴリズムのためのノイズ低減設定を変更するステップと、を有する方法をプロセッサに実行させるソフトウェアコードを含む担体。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-03-06| A300| Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120306 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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